「何度注意しても、子どもが良くない行動をやめない」「叱っても言うことを聞かない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 そんな方にお勧めしたいのが「良くない行動に注目しないこと」「良い行動を提示すること」「良い行動に注目すること」です。
  子どもが良くない行動をする時「良くない行動をすることで何かしらのメリットを感じている」場合があります。 ここでのメリットとは「大人が注目してくれる」「良くない行動をすれば要求がまかり通ることを学習している」などがあります。
 「わざと困らせるようなことをして親の気を引く」「スーパーで寝転んだり、大声を出したりして、根負けした親がお菓子を買ってあげる」など、心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 このような背景や思いが子どもにある場合、良くない行動が頻繁に現れてしまう場合があります。
  この良くない行動に対して、有効な手立ての1つ目が良くない行動に注目しないこと」です。 良くない行動を減らすためには、まず「良くない行動によるメリットを生まれないようにすること」が大切です。
 例えば前述の「わざと困らせるようなことをして親の気を引こうとする」行動をしてきた時、そこで注目をしなければ子どもは気を引くことに失敗します。
 このように、間違った成功体験を生まないようにするためには「良くない行動に注目しないこと」が大切になります。   ただ、今までまかり通っていたことが通じなくなると、子どもはより強く良くない行動を表出させることがあります。
 自動販売機でジュースが出なかった時に、ボタンを連打するのと同じです。 この時、根負けせずに「良くない行動に注目しないこと」を意識しつつ、次にあげる2つのことを実践していくと良いでしょう。
 2つ目の手立ては「良い行動を提示すること」です。 良くない行動を咎められることは多くても「良い行動は何か」「何をすれば良いか」が分かっていない場合があります。
 「そんなことしちゃダメでしょ!」という言葉はよく言ってしまいますが、これでは「では、どうすれば良いのか?」ということが伝わっていませんよね。
 そのため、良い行動即ち「ゴールの姿」を子どもに提示しておくと、子どもも「どのような行動を目指せば良いのか」ということを理解しやすくなるでしょう。
 この提示は子どもが平常な時に行うことで効果を発揮します。駄々をこねていたり、感情的になっている時には響きにくいので、クールダウンした後や落ち着いている時に良い行動を提示すると良いでしょう。
 3つ目の手立ては「良い行動に注目すること」です。 良い行動を提示しても、それがポジティブな結果につながらなければ、子どもはメリットを感じません。
 「やっておきなさいよ!」と言われてやったのに、なんのリターンもなかったら大人でもやる気をなくしてしまいますよね。 そのため、良い行動を子どもが実践できた時には、しっかりとその行動に注目することが大切になります。
   この時、行動に注目して具体的な効果を伝えると、子どもの良い行動が一層強化されます。 例えば「今◯◯をしてくれたから、すごく助かったよ」や「さっき◯◯してくれて、凄く嬉しかったよ。ありがとうね」などの声かけをすると「子どもは自分が行ったことが、良い方向に作用した」という実感を持つことができます。
 また、時間が空いてしまうと効果が薄れてしまうので、良い行動に注目する時には、直ぐに注目すると良いでしょう。
 子どもの行動は学習の積み重ねで表出している場合があります。望ましい行動を獲得することも積み重ねが必要になりますが「良くない行動に注目しないこと」「良い行動を提示すること」「良い行動に注目すること」を実践していくことで、子どもとより良い関係性を築いていくことができるでしょう。