育児は、常に期待と不安が背中合わせであると言えるでしょう。

子どもが生まれる前には生まれる前の、育つ中では育つ中での期待と不安が出てくるものです。

しかし、そんな期待と不安のバランスが崩れ、不安やストレスばかり感じてしまい、育児が辛いと感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな「育児の辛さ」についてまとめてみました。育児中の方は、この記事を参考にして育児の辛さを軽減できるよう、役立てていただければ幸いです。

 

目次:

1.育児が辛いと感じる時期は?

2.育児がとくに辛いと感じる、魔の2歳児期とは?

3.育児は、いつまで辛いの?

1. 育児が辛いと感じる時期は?

乳幼児健診に来た3か月、6か月、1歳、1歳6か月、2歳、3歳の子どもをもつ母親を対象に「母親のメンタルヘルスおよび、保健指導の必要な時期」についての調査を行った結果、うつ状態出現率が最も高かったのは、2歳の子どもを持つ親という結果になりました。

2歳に次いでうつ状態出現率が高かったのは、3歳の子どもを持つ親でした。2歳の子どもを持つ親のうつ状態出現率は、0−1歳までの乳児期の子どもを持つ親のうつ状態出現率の2倍になったことからも「乳児期よりも幼児期の育児の方が、辛いと感じている人が多い」と言うことができるでしょう。

2. 育児がとくに辛いと感じる、魔の2歳児期とは?

では、なぜ2歳の子どもを持つ親のうつ出現率が一番高いのでしょうか。

2歳は、その発達特性から魔の2歳児とも呼ばれる時期です。
2歳という年齢は、子どもの運動面や社会的発達が著しい時期であり「自分で動きたい」「自分でやりたい」という気持ち、即ち自我が強く現れ始める時期です。しかし、自分でやりたいという気持ちとは裏腹に、自立は不完全であるため、親は子どもの自由気ままな行動や態度に振り回されることになってしまいます。
これが、親のストレスの原因となり、育児が辛いと感じるきっかけになってしまうことが多くあるようです。

3. 育児は、いつまで辛いの?

では、育児が辛いと感じる時期はいつまで続くのでしょうか。

前述のように、3歳の子どもを持つ親のうつ状態出現率は、2歳の子どもを持つ親のうつ状態出現率に比べ低下します。 しかし、子どもが2歳以降になれば「育児が辛くない」と感じるようになるのかというと、そうとは限らないでしょう。
保護者における児童虐待の認知の特徴と発達心理学的要因の検討」の研究では、柔軟に育児ができる親は、そうでない親に比べ、育児に関する不安やストレスが軽いことが分かりました。
反対に言うと、親としてのあるべき像を自らに課すなどし、柔軟に育児に向き合うことが難しい方は、育児が辛いと感じる時期が長くなってしまうでしょう。
育児を辛いものにしないためには、親としてのあるべき像に捉われず、柔軟に育児に取り組むことが大切になるようです。

まとめ:

ストレスや不安を溜め込まずに育児をするためには、あるべき姿や理想の親像に捉われず、柔軟に子どもと関わり合うことが大切になるでしょう。

また、育児に悩んだり、育児が辛いと思ったりしている時には、その悩みや問題を一人で抱え込まず、さまざまな人や地域・教育支援施設などと協力し合うことが大切になります。

参考:

乳幼児健診に来所した母親のメンタルヘルスに及ぼす因子の検討:対象児の年齢との関連

保護者における児童虐待の認知の特徴と発達心理学的要因の検討https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdp/16/1/16_KJ00003367814/_pdf/-char/ja