思春期の子どもに対して、どう接すれば良い?親や周りの大人の関わり方は?

思春期は、精神的に不安定になってしまったり、大きな失敗をしてしまったりする時期です。そのような思春期の子どもに、どのように関われば良いのか分からず、困ってしまっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな思春期の子どもとの関わり方についてまとめました。思春期のお子さんと関わっている方や子育て中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

目次:

1.思春期の子どもの脳には何が起きているのか

2.思春期の子どもには、どのように関われば良いのか

 

1.思春期の子どもの脳には何が起きているのか

思春期は脳がアンバランスに成長する時期です。

具体的には、自分の欲求を満たしたいという『報酬系』が非常に発達する反面、自分の行動にブレーキをかけようとする『抑制系』や『耐性』に関与する部分の発達はまだまだ未成熟な状態だと言われています。

こうした脳の発達のアンバランスさから、思春期は『色々なことをやりたい欲求が高まるのに、それをうまく制御できず、調子に乗りすぎてしまって、大きな失敗を起こしやすくなってしまう時期』であると言うことができます。

 

2.思春期の子どもには、どのように関われば良いのか

では、そんな思春期の子どもにはどのように関われば良いのでしょうか。

思春期の子どもには、大人が選択肢を与えても、自己決定を尊重し、失敗しながらも意識的に自己責任の芽を育てていくことが大切になります。

思春期は、未熟な脳への対応がまだまだ必要な段階でもあります。

そのため、未熟な部分に対して正しいことを強要するのではなく、いかに適切な行動を自らで意識できる環境を提示できるかが、この時期には必要になります。

言葉で正しいことを示唆するよりも、体験などを通じて本人に体感させることの方が、本質的な理解に繋がっていく可能性が高いと言えるでしょう。

 

まとめ:

思春期は、これまで親が抱いていた子どもの印象が大きく変わることも多く、親から巣立つための大切な時期であるとも言えます。

思春期の子どもに対しては、正しいことを教えるだけでなく、未熟な部分を理解し共感した上で、どうしたら良いか?ということを一緒に考えたり、選択肢を与えたりしていけると良いでしょう。

 

参考文献:

子どもの脳の成長段階で『そのとき、いちばん大切なこと』 奥山力

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