「今日中に取り組まなければいけない課題がある」や「明日までに終わらせなければいけない仕事がある」など睡眠時間を削ってでも、やらなければいけないことに追われてしまうこともありますよね。
たまにこういうことがあるのは、仕方がないことかもしれません。ですが、こうした状況が日常化してしまい、普段から睡眠不足になってしまうと、心身にはどのような影響があるのでしょうか?
また寝ないで頑張るのとしっかり寝るのでは、どちらの方が効率が良いと言えるのでしょうか?
今回はそんな「睡眠」についてまとめました。
1.睡眠不足の影響は?
2.寝ないで頑張るのと、しっかり寝るのではどちらがよい?
1.睡眠不足の影響は?
世界的な神経学者であるスワート博士はCNNのインタビューにおいて、次のように述べています。
・一晩眠らないだけで、職務遂行能力には「甚大な」影響が生じる
・たまに一晩4時間程度の睡眠で十分という人もいるが、そういった人は全人口の1~2%にすぎず、大半の人には当てはまらない
・何かしらの睡眠障害があると、IQは5~8ポイント低下する
また、ノートルダム大学准教授のペイン氏は、睡眠時間について
・睡眠は食事や運動と同じくらい重要である
・睡眠不足は、記憶障害、意思決定力の低下、想像力の欠如、感情の制御不能などを引き起こす
としています。
これらのことから睡眠不足は、体や心、仕事や学業の出来に悪影響を与えてしまうと言えるでしょう。
2. 寝ないで頑張るのと、しっかり寝るのではどちらがよい?
ここまで、睡眠不足の影響をまとめてきました。では逆に、しっかり眠ることができると、どのような効果があるのでしょうか?
マサチューセッツ工科大学は「睡眠がどの程度学力に影響を及ぼすのか」ということについて調査しました。
その結果、長く規則性のある「質の高い睡眠」をとっていた学生ほど、テスト成績がよいという結果になりました。
また、慶應義塾大学の山本教授が行った研究では「社員の平均睡眠時間が長い企業ほど、企業全体の売上高・利益率が高い」ということが明らかになりました。この傾向は、2年後以降も続いたようです。
ここまでの情報をまとめると「寝ないで頑張る、即ち睡眠不足の状況で頑張ろうとしても良いパフォーマンスはできず、学業や仕事においては、しっかり寝る方が良いパフォーマンスができるようになる」と言えるでしょう。
まとめ:
睡眠不足になると、心身の状態が悪くなったり、学業や仕事のパフォーマンスが低下したりしてしまいます。そうならないために普段から、長く規則性のある「質の高い睡眠」をとるよう、心がけましょう。
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