子育てをしていると、子どもがパニックになったり、癇癪を起こしたりする場面に遭遇することがあります。
スーパーで欲しいものがあると言って駄々をこねたり、保育園のお迎えの時に泣き叫んだりするなど、思い当たることがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなパニックや癇癪への対応についてまとめました。子育て中の方や子育てを控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
1.子どもがパニックや癇癪を起こすのはどんなときか
2.パニックや癇癪を起こしたときに、落ち着かせるにはどうすれば良い?
1.子どもがパニックや癇癪を起こすのはどんなときか
子どもは、2つ以上の気持ちや感情が混在しているときに、パニックを起こしてしまうことがあります。
例えば、保育園でお迎えが来た際に『帰らなければいけない』という気持ちと『もっと保育園で遊びたい』という2つの気持ちが、子どもの中に生まれることがあります。このように、2つの気持ちが子どもの中に混在してしまうと、気持ちや感情の処理がうまくできず、パニックや癇癪を起こしてしまうことがあるのです。
スーパーで『買って欲しいものがある』という気持ちと『でも、今日は買っちゃダメと言われているから、我慢しなければいけない』という2つの気持ちがある場合にも、同じことが言えるでしょう。
2.パニックや癇癪を起こしたときに、落ち着かせるにはどうすれば良い?
子どもがパニックや癇癪を起こしている時に『いい加減にしなさい!』や『もう帰るぞ!』などの強い言葉をかけたり、無理矢理引っ張って連れて行ったりしようとすると、さらに新たな情報が脳に加えられることになります。そうなってしまうと、新たな情報によって、気持ちや感情の混乱がより大きくなってしまいます。
そのため、子どもがパニックや癇癪を起こしている時には、できるだけ新しい情報を子どもに入れずに、クールダウンさせることが大切になります。
また、子どもが約束やルールを理解できるようになってきたら、事前に約束しておくことも有効な手段になります。
約束を守ったことを褒められたり、約束を守ることで親を喜ばせることができたという成功体験が積み重なったりすると、子どもは約束を守ることの大切さを学んでいくことができます。
こうした約束やルールを作るときには、親目線の理想を子どもに押し付けるのではなく、子どもが実践できることや達成できるステップを構築していくと良いでしょう。
また、子どもと一緒に話し合いながら約束やルールを作ることができると、子どもにとって、より納得感のある決まりを構築することができます。
まとめ:
子どもがパニックや癇癪を起こしている時には、より混乱させるような情報は与えないようにすると良いでしょう。また、子どもの実態にあった約束やスモールステップを構築することができると、気持ちを切り替える力や約束を守ろうとする力を育んでいくことができます。
参考:
子どもの脳の成長段階で『そのとき、いちばん大切なこと』 奥山力
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