マミーブレインという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
アメリカでは、出産を経験した女性の脳を『マミーブレイン』と呼び、産後の女性は『産前と脳の働きが変化したり、脳の変化により産後うつになったりすることがある』という認識が広がっています。
今回は、そんなマミーブレインについてまとめました。出産を控えている方や産後の方は、ぜひ参考にしてください。
目次:
1.マミーブレインとは?
2.マミーブレインになっているか、チェックしてみよう
3.マミーブレインの状態は、いつまで続くの?
1.マミーブレインとは?
出産を経験した女性は、産後『記憶力の低下』『集中力の欠如』『ぼんやりする』などの変化を感じることがあります。
これは『ホルモンバランスの変化に伴い、脳が変化した結果によるもの』と言われており、この状態が『マミーブレイン』と呼ばれるものになります。
具体的には、
・物忘れが多くなる
・いつもぼんやりする
・記憶力や集中力が低下する
・妊娠前にできていたことができなくなる
・時間の管理が難しくなる
などの症状が表れます。
また『ロンドン医科大学院K.Ellison氏』による研究では、妊婦の脳は一時期最大で7%萎縮することが報告されています。
2.マミーブレインになっているか、チェックしてみよう
前述の通り、マミーブレイン時には
・物忘れが多くなる ・いつもぼんやりする ・記憶力や集中力が低下する ・妊娠前にできていたことができなくなる ・時間の管理が難しくなる
といった症状が表れます。
産後『当てはまるものが多い』と感じる場合には、マミーブレインになっていると考えて良いでしょう。
これらの症状は、日常生活に影響を与えてしまうものもありますが、対策可能なものです。
・細かいことでも、聞いたことや決まったことはメモを取るようにする ・スマホのカレンダーやリマインダー機能を活用する ・周囲の人に、マミーブレインのことを伝えておく
などすると、ある程度マミーブレインに対処することができるでしょう。
また、睡眠不足や疲労が溜まっていると、マミーブレインになりやすくなったり、マミーブレインが悪化したりすると言われています。
出産後は赤ちゃんに付きっきりになることで、睡眠不足になったり疲労が溜まったりしてしまうことも多くあります。
そのため周りの人に頼ったり、環境をうまく活用したりしながら、可能な限り休養をとると良いでしょう。
3.マミーブレインの状態は、いつまで続くの?
マミーブレインは、産後半年から2年ほどで軽快することが多いとされています。
それ以上続く場合や『ずっと気持ちが落ち込んでいる』という場合には『産後うつ』などの病気が隠れていることもあり得るので、症状が続く場合は、産婦人科やメンタルクリニックなどの受診を検討すると良いでしょう。
まとめ:
マミーブレインは、ホルモン変化に伴う自然な現象であると言えます。
しかし、物忘れが酷くなったり、気持ちが落ち込みすぎたりしてしまうと生活に支障が出てしまうこともあります。
そのため、産後に起こる課題は一人で抱えこまずに、スマホやメモなどの身近なものを活用したり、周囲の人に積極的に頼ったりすると良いでしょう。
参考:
Fundamental Study of Functional Changes to Female Brain Induced by Pregnancy and Childbirth
中川 秀紀 東京電機大学工学部
https://www.nakayamashoten.jp/zaidan/_userdata/2015/2015-international-exchange-1-4.pdf
神道レディースクリニック
キッズライン
https://kidsline.me/magazine/iryou/908
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