長い学校生活、調子が悪くなったり怪我をしたりなど、いろいろな理由で休むことが必要な時期もあるかもしれません。
ですが、学校を休むとどうしても『成績』や『内申点』が気になってしまうという方も多いのではないでしょうか。
今回は、学校を欠席することと成績の関係についてまとめました。学生の方や学生の子どもをもつ保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
1.学校を欠席すると、成績は下がる?
2.学校を休んだことによる、内申点への影響は?
1.学校を欠席すると、成績は下がる?
そもそも、学校を欠席すると、成績は下がってしまうものなのでしょうか?
ベルギー・フランドル地方の教育庁が、中学生・高校生を対象に行った調査では、欠席と成績の関係について、以下のことが明らかになりました。
・『無断欠席』『病気欠席』『停学による欠席』『その他欠席』の理由を問わず、欠席は生徒の成績に悪影響を及ぼす
・年度初期、年度中期の欠席よりも、年度末の欠席の方が、より成績に悪影響を及ぼす
・『病気欠席』の場合、欠席日数が10日を超えたあたりから、成績に悪影響が出始める
これらの結果から、欠席は基本的に学力や成績に悪影響を与えてしまうと言えるでしょう。
2.学校を休んだことによる、内申点への影響は?
では、学校を休むことで内申点への影響は、どの程度出てしまうのでしょうか?
内申点とは、基本的に『中学校で履修する9教科を、教科ごとに5段階評定で算出すること』で出される点数を指します。つまり(9教科)×(最高評定である5)の(45点)が内申点の最高点ということになります。
教科ごとの評定は、当然それぞれの教科内でつけられます。そのため、学校を休むことが多くなり、学力が低下してしまうと、出席できていない教科の評定が下がり、それに伴い内申点も下がってしまうことがあるかもしれません。
また欠席が多かったり、テストの時に休んで追試もできなかったりすると、そもそも成績をつけることが難しくなってしまうこともあります。
そのため、学校を休んだことで、内申点に悪影響が出てしまう場合もあると言えるでしょう。
まとめ:
一口に欠席といっても、その在り方や背景は様々です。
もし、何かしらの問題により学校を欠席しているのならば、その問題自体に目を向け、理由に寄り添いながら、問題解決していくことが大切になるでしょう。
また、学力も大切ですが、生活の基盤は心身の健康です。休憩が必要な時は、立ち止まり、調子を整えることも大切になるでしょう。
参考:
Klein, M., Sosu, E. M., & Dare, S. (2022). School Absenteeism and Academic Achievement: Does the Reason for Absence Matter? AERA Open, 8. https://doi.org/10.1177/23328584211071115
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