皆さんは「小1プロブレム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
小1プロブレムとは、幼稚園や保育園での生活と、小学校生活のギャップから、集団行動がとれなかったり問題行動を起こしてしまったりすることを意味します。
「小学校1年生の子どもが、先生の言うことを聞かず、好き勝手に話したり立ち歩いたりしている状態」というと、イメージしやすいでしょうか。
では、このような状態を防ぐためにはどうしたら良いでしょうか。今回はそんな幼稚園や保育園の生活と小学校の生活をどのようにつなぐかということについて、まとめていきます。
目次:
1.幼保小連携ってなに?
2.架け橋プログラムとは?
1.幼保小連携ってなに?
前述した「小1プロブレム」を防いだり、子どもの成長や学びを、幼稚園や保育園から小学校に円滑に繋いでいこうというしたりする取り組みが「幼保小連携」です。
小1プロブレムの他にも、小学校入学時は、幼稚園・保育園と小学校の生活や学習の方式のギャップから不登校になってしまう児童や幼児退行してしまう児童などがいます。
幼保小連携は、こうした問題を未然に防ぎ、幼稚園や保育園での生活や学びを小学校にスムーズに接続していこうという考え方のもと、幼稚園や保育園と小学校が連携して情報共有したり、認識を深めあったりします。
2.架け橋プログラムとは?
こうした幼保小連携は、令和4年度より、国が「架け橋プログラム」を設定して積極的に行うことが推奨されています。
架け橋プログラムは「幼稚園や保育園と小学校の架け橋をかけよう、渡ろう、行き来しよう」という考えのもと、設定されているプログラムです。
このプログラムでは、以下のような考え方のもと、幼保小連携が行われることが推奨されています。
・子どもの育ちや学びは、小学校以前から始まり、つながっている
・園の教育が小学校への基盤になるようにする
・小学校が子どもを立って待っているわけではなく、積極的に迎えにいったり姿を捉えにいったりする
・子どもの発達を見通して「架け橋期(年長〜小1の時期)」の教育を充実させていく
・幼児期の主な活動を踏まえた上で、小学校を始める
・架け橋期のカリキュラム作成および評価の工夫によるPDCA作成
・家庭・地域との連携
架け橋期は「生涯にわたる育ち」につながる大切な位置付けであるとされています。そのため、小学校では入学〜7月ごろまで「スタートカリキュラム」というものが設定されています。
スタートカリキュラムでは、生活科を中心として
幼児教育の「子どもの興味関心に沿った遊びを通して、成長や学びにつなげる、学びの芽生え」から小学校の「目標やめあて、ふり返りによる自覚的な学び」に少しずつシフトしていきます。
まとめ:
発達や成長にとって重要な架け橋期に「どれだけ充実した生活や学びができるか」ということは、とても大切な観点になるでしょう。
現在、どの程度幼保小連携ができているかは園や学校の実態によって違います。
また、基本的な生活習慣や人との関わり方などは、家庭教育によって培われる部分も多くあります。
そのため園や学校だけでなく、地域や家庭でも、小学校にスムーズに接続していけるよう、工夫したり準備したりすることが大切になるでしょう。
参考:
文部科学省 幼保小の架け橋プログラム
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youchien/1258019_00002.htm
コメントを残す