やる気のない子どもになんとかやる気を出させようと、四苦八苦している方も多いのではないでしょうか。

しかし『本当に価値のあるやる気』は子ども自身からしか生まれません。今回はそんなやる気についてまとめてみました。子どものやる気を引き出したい方は必見です!

 

目次:

1.やる気スイッチではなく、やる気エンジンを子どもに搭載しよう!

2.子どものやる気を引き出す、オススメの言葉

3.子どものやる気がない原因は




1.やる気スイッチではなく、やる気エンジンを子どもに搭載しよう!

やる気スイッチという言葉が以前はやっていました。

『スイッチのように、何か簡単なきっかけで子どもにやる気を出させたい』というその気持ち、よく分かります。

実は、やる気スイッチを入れること自体は至極簡単です。

やる気スイッチはお金やお菓子などの『ご褒美などで釣る』と簡単に入ります。

私たちも、今日の仕事が終わったら給料10倍!と言われたらスイッチが入ったように凄くがんばりますよね。

しかしこの記事を読んでいる方の多くが、そうしたスイッチの入れ方を求めていないでしょう。お金やお菓子など、外的な要素に釣られてする勉強は、本来させたい勉強の姿ではないですよね。

きっと、本当に望んでいる姿は『子どもが必要性を感じ、自ら進んで学んでいる姿』なのではないでしょうか。

そういった子どもの姿を求める方にオススメなのが『やる気スイッチ』ではなく『やる気エンジン』です。

エンジンは直ぐにオンオフが切り替わってしまうスイッチと違い、力強く、自ら力を生み出しながら、長い距離でも走り続けることができます。

エンジンは複雑な作りなので、スイッチのように短時間での搭載はできませんが、搭載できた時のパワーはスイッチの比ではありません。

そんなやる気エンジンは、成功体験を積み重ねることで搭載することができます。

成功体験を積み重ねることで、子どもは少しずつ自信を積み重ねていきます。そうした自信が積み重なってくると『チャレンジしてみよう』や『こうしたら上手くいくのではないか』という主体的な考えを持つ、すなわち様々なことに対する『やる気』を持つことができるようになります。

 

■2.子どものやる気を引き出す、オススメの言葉

前述の通り、子どもがやる気を出すためには『成功体験を積み重ねること』が大切になります。

子どもが成功体験を積み重ね、やる気を出せるようにするためには、大人のアプローチが大切になります。

そこでオススメの言葉が

やったね!できたね!

などの『成功体験に落とす言葉』になります。

子どもが考えたことや行動したことに対し『できた』という明確な価値づけがされることにより、子どもは自分の中に価値を見出すことができるようになっていきます。

ここで気をつけていただきたいのが、『偉いね!』という言葉です。『偉いね!』は社会的な尺度に沿っての評価になってしまうことが多い言葉です。社会的な承認を求めている子どもは『偉いね!』という言葉に価値を感じますが、社会的な承認を求めていない、自分自身の自信を求めているという場合には『偉いね!』という言葉は、無価値な言葉になってしまいます。

また逆に、『偉いね!』という言葉を求めるあまり、外的な評価に依存しがちになってしまうこともあります。

やったね!できたね!以外には、

ありがとう!助かったよ!

などの、自分の立場から発信するI(アイ)メッセージも子どもの成功体験を積み重ねる上では有効な手立てになります。

Iメッセージは『偉いね!』のような社会的尺度に沿った外的な価値づけではなく『誰かのために貢献できた』という内的な価値づけになるためです。

こうした成功体験はとにかく積み重ねることが大切です。毎日子どもの頑張りやチャレンジを見守り、成功体験を共に共有することが、子どもの自信をつける上では何よりも大切になります。

 

■3.子どものやる気がない原因は

ではやる気が少ない、やる気がないという子どもは何が原因でそのようになってしまったのでしょうか。

やる気がないことには様々な原因があります。

・成功体験が少ない

・自己効力感が低い

・判断や責任を人任せにしている

・問題を解決する能力がない

・間違った学習を積み重ねてしまっている

などが子どものやる気がない原因として考えられます。

こうした原因を払拭し、時間をかけて少しずつ成功体験を積む、自分で判断・行動する経験を積んでいくことできれば、子どもは少しずつやる気を伸ばしていくことができます。

しかし、ひとつだけ厄介なケースがあります。それは、最後に提示した『間違った学習を積み重ねてしまっている』場合です。この『間違った学習』には、

・嘘をつけばその場をごまかせる

・大声で泣いたり暴れれば要求が通ると理解している

などがあります。

こうした場合には、その学習をより価値のあるものに塗り替え、その上で成功体験や主体的に行動、判断する経験を積み重ねる必要があります。

しかし、この『塗り替え』というのがとても大変な作業になります。『塗り替え』がうまくできず、家庭内暴力などに発展してしまうケースも多くあります。そのため、こうした課題に向き合う際には、家庭や特定の大人だけで問題を抱え込むのではなく、機関や家族、学校などと課題を共有しながら、時間をかけて子どもと関わっていくことが大切になります。

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まとめ:

子どものやる気は一長一短で身につくものではありません。やる気は、長い時間をかけ、少しずつ構築されていくものです。しかし、成功体験を積み重ね続ければ確実に身につけられるものでもあります。子どもがやる気を身に付けるためには、周りの大人の子どもに対する適切なアプローチが何よりも大切になると言えるでしょう。

 

参考:

科学と人間行動 – B.F. スキナー

スキナーの心理学―応用行動分析学(ABA)の誕生- ウィリアム・T. オドノヒュー

初めての応用行動分析 日本語版- ポール・A. アルバート