子供の『心の状態』や『自信の持ちよう』は、褒められる頻度や叱られる頻度、褒められ方や叱られ方などによって大きく変化します。

そのため子供と関わる大人は、子供を望む方向へと育てるために、適切に褒めたり叱ったりすることが大切になります。

今回は、そんな子供の褒め方と叱り方についてまとめてみました。子育て世代の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

目次:

1. 子供を伸ばす!おすすめの褒め方

2. 子供に伝わる叱り方




1.子供を伸ばす!おすすめの褒め方

子供は褒められることで、自信や自己効力感を高めていきます。そのため、子育てや教育において『褒めること』は非常に大切なことであると言えるでしょう。

子供を褒める際には、タイミングと具体性が大切になります。

子供を褒める最も良いタイミングは、基本的に『即時』になります。即時の褒め(評価)が行われることで、子供は『どの行動が褒められる行動だったのか』ということを直ぐに理解することができます。このタイミングを逃してしまうと、その行動自体の記憶が薄れてしまうこともあるため、子供を褒める最も良いタイミングは『即時』であるということができます。

しかし、子供の年齢が上がるにつれて即時ではなく『さっきの〇〇、本当によかったね』などの声かけが有効になる場合もあります。子供の性格や年齢、その時の状況などを考慮した上で最も良いタイミングで褒めることができると、子供は自己効力感や自己肯定感を感じることができるようになります。

また、子供を具体的に褒めることができると『何が、どのように作用して、なぜ良かったのか』ということを子供が理解できるようになります。

例えば友達に自分が遊んでいたものを貸してあげたという状況の場合『優しいね』と褒めるだけだと『優しさがどのように作用したのか』や『優しさにどういった価値があったのか』ということが伝わりません。

これを『お友達に貸してあげたの、優しい気持ちだね。その気持ちのおかげで、相手の子はすごく嬉しそうだよ』という褒め方に変えると『優しさが相手を喜ばせるよう作用した』ことや『優しさには相手を嬉しい気持ちにさせる価値がある』ということを伝えることが出来ます。

このように、適切なタイミングを見極め、具体的に子供を褒めることができると、子供は一層自己効力感や自己肯定感を高めていくことができるようになります。

 

2.子供に伝わる叱り方

子供と関わったり、子育てをしたりする中では、子供を叱る方が良い場面もあるでしょう。そのような場合には、無意味な感情的な怒りにではなく、子供にしっかりと伝わる叱り方をすることが大切になります。

子供を叱る際には、結論⇨事実⇨事例⇨結論の順で伝えることが有効です。

このように伝えると、子供は何がいけなかったのか、なぜそれがいけなかったのかということを理解することができるようになります。

例えば、友達の遊んでいたおもちゃを無理やり奪ってしまったとしましょう。

そのような場合に『ダメでしょ!』と叱り、おもちゃを取り上げてしまうと、子供は『なぜダメなのか』という思いを持ってしまいます。

これを『それはダメだよ。友達のおもちゃを取ると、取られた友達は、嫌な気持ちになっちゃうよ。自分も、遊んでいるおもちゃを急に取られたらイヤでしょ?だから友達のおもちゃを取っちゃダメなんだよ』と伝えることができると、子供は『なぜダメだったのか』ということを理解することができます。

ここでの提示はあくまでも例なので、結論⇨事実⇨事例⇨結論という基本的な形を踏まえつつ、子供の性格や年齢などにより臨機応変に伝え方を変えることをおすすめします。

ただし、こうした叱り方は子供の受容言語(聞く力、意味を理解する力)がある程度育っていることが前提になります。子供が3歳以下の場合などには『環境設定によりトラブルが起こらない環境』を作ったり『危険な場合にのみ介入』したりしていく方が良いでしょう。

 

まとめ:

子育ての中では、子供を褒めることも叱ることも大切になります。そのような時、適切な方法で褒めたり叱ったりすることができれば、子供の能力や性格を適切に伸ばしていくことが可能になります。

子供の能力や性格は一朝一夕で形成されるものではありません。そのため、子育てをする上では、適切な関わり方を一日一日しっかりと積み重ねていくことが大切になるでしょう。

参考:

 

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