仲の良い親子、尊重し合える親子というのは、親にとっても子どもにとっても、良い親子の形であると言えるでしょう。

しかし反対に「親子関係が悪く悩んでいる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんな親子関係についてまとめてみました。

子育て中の方や子どもと関わっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

目次:

 

1. 親子関係が悪くなる原因は?

2. 親子関係を修復・改善するためには?




1. 親子関係が悪くなる原因は?

 

親子関係が悪くなる原因は、大きく2つあります。

一つ目は「親が子どもに価値観を押し付けたり、無理強いをしたりしている」ということです。

親が子どもの気持ちを考えずに、自分の価値観を押し付けてしまうと、子どもは親を「鬱陶しい存在」「干渉してくる存在」として認識してしまいます。

大人でも、文句ばかり言ってくる上司や怒鳴り込んでくる隣人を想像すると、嫌な気持ちになるのではないでしょうか。そういった人たちが「あなたのためを思って言っている」と言っても、言われた側は「大きなお世話だ」「関わらないでほしい」と思ってしまうでしょう。

このことと同じで、いくら親であろうとも、価値観を押し付けたり、無理強いをしたりしてしまうと、親子関係が悪くなるきっかけになってしまうことがあります。

 

二つ目の親子関係が悪くなる原因は、反対に「子どもが親に自分の価値観を押し付けたり、無理強いをしたりしている」ということです。

親と言えど、一人の人間です。実の子どもからであったとしても、わがままを言われたり、無理強いをされたりし続けると、不満やストレスが溜まってしまいます。

乳児でもないのに「泣き放題、わがまま言い放題、やりたい放題」という子どもを想像すると、どっと疲れてしまいますよね。

こうした状況が続くと、親にストレスが溜まり、余裕を持った関わりができなくなってしまう結果、親子関係が悪くなってしまうことがあります。

 

2.親子関係を修復・改善するためには?

前述の通り、どちらかが無理をしている、無理強いされているという状態では、それらが反発や反抗・ストレスなどの原因となってしまうため、親子関係が悪くなり続けてしまいます。

そのため、親子関係を修復・改善するためには、親も子どもも「相互O K」の状態になる必要があります。

図に表すと、右上が理想的な関係性です。

Im not OK

You are OK

Im OK

You are OK

Im not OK

You are not OK

Im OK

You are not OK

このような関係性になるためには、以下の2つの方法が有効になります。

①多人数で子どもと関わる

アフリカには「子どもを一人育てるためには、村が一つ必要」という“ことわざ”があります。この“ことわざ”が表すように、子育てはとても大変なものです。

「ずっと目が離せない乳児期や自由に動き回る幼児期を経験し、複雑な心理状態になる児童期・青年期を経て大人になっていく」という成長過程を親だけで支えることは、不可能であると言って良いでしょう。

むしろ親だけで努力しようとすると、前述のように無理がたたってしまい、ストレスが溜まったり親子関係が悪くなってしまったりする可能性が高まります。

そのため、子どもを育てる際には、親だけで向き合うのではなく、多人数で関わるようにすると良いでしょう。

この多人数の中には、保護者や祖父母などの身内だけでなく、地域機関や保育所、学校や児童相談所などの専門性を持つ人間も含まれています。

保護者の負担をなるべく減らし、良好な関係性で子どもと関わっていくためには、多人数で子どもを見ていくことが大切になると言えるでしょう。

②相互OKになる提案をする

提案は、表出言語の発達が十分ではない3歳以下の子どもには難しい方法ですが、それ以上の年齢の子どもであれば、実現可能な方法です。

子どもが「イヤ!ヤダ!」と言った際に、先ほどの図を思い浮かべ「相互O Kになるために、こうしてみてはどうか?」という提案を子どもにし、それを実現することができれば、お互いに無理のない関係性になっていきます。

「相互O Kになるための提案をする」ことは最初の内は考えたり、実行したりすることが難しいかもしれませんが、これは「考え方のクセ」にあたるものなので、何度も考え続けると、スムーズにこうした考え方ができるようになっていきます。

「相互OKの案を考える」ことが習慣化してくることは、子どもにも言えることです。こうした考えが親子共に習慣化してくれば、自分が無理をしたり、相手に無理強いをしたりすることの未然防止にもなります。

ただし「提案」を実践する上では、子どものチャレンジ行動に注意が必要です。

今まで相手のことを考えずに、自分の主張ばかりしていた子どもは、自分の主張がとおることが当然だと思ってしまっています。(認知の歪み)

こうした状態で子どもの主張以外の提案をすると、初めの内は子どもが激しく反抗し、自分の主張を一層強く通そうとすることがあります。

「当然のこと」即ち「自分の主張が通るはずだ」という思いが反映されなかった場合、一層強く「当然のこと」を求めてしまうのです。

自動販売機で例えると、ボタンを押したのに飲み物が出てこなかった時に、連打することに似ています。

しかし、自動販売機のボタンを永久に押し続ける人はいないように、初めの内「当然のこと」であると思っていても「当然のこと」が起こらないということが分かると、いつか必ずやめます。

そのため「提案」を実施する際には、大人側が根気強く、長い時間をかけて少しずつ変えていくという意識を持つことが大切になると言えるでしょう。

 

まとめ:

 

大切な子どもとの関係が悪くなってしまうのは、とても残念なことだと思います。

そうならないため、また、そうなってしまってしまった時に直ぐに対応できるようにするためには、普段から「相互O K」になる考え方のクセをつけたり、多人数での協力体制を構築したりすることが大切になると言えるでしょう。

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参考:

日本交流分析学会

エリック・バーンの交流分析