子どもを育てていたり、子どもに関わる仕事をしていたりすると、子どもの問題行動に困ってしまうことも多いのではないでしょうか。
さわぐ、暴力を振るう、公共の場で迷惑をかける…など、考えると頭が痛くなってしまいますよね。
今回は、そんな子どもの問題行動の原因と対応についてまとめました。子どもと関わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
1.子どもの問題行動の原因はなに?
2.問題行動に対して、親や先生はどのように対応したら良い?
1.子どもの問題行動の原因はなに?
問題行動の原因には、様々なものがあり、原因によってその対応も違います。
例えば「授業中に寝てしまう」という問題行動の場合「生活習慣の乱れから来る睡眠不足」の可能性もありますし「授業がつまらないから、退屈になり寝てしまう」可能性もあります。そのため、問題行動の原因を適切に捉えることは、問題行動の解決にとってとても大切なことになります。
以下、問題行動の原因としてあげられる要素になるので、参考にしてみてください。
・【獲得】問題行動を起こすことで、自分にとって良い結果を得ることができている(例:スーパーでお菓子を買って欲しいと泣き喚く⇨泣き喚くことで、お菓子を買ってもらえる)
・【逃避】問題行動を起こすことで、嫌なことから逃げることができている(例:学校に行きたくないと言えば、学校を休むことができる)
・【注目】問題行動を起こすことで、注目してもらえると学習している(例:授業中に、わざと妨害するような行動をとり、注意されることを楽しむ)
・【感覚】問題行動自体に感覚的な気持ちよさを感じている(例:貧乏ゆすり、髪の毛を抜くなど)
これらの原因が複合的に絡んでいることもあります。例えば「授業中に寝てしまう」場合には
・夜更かしをして動画を見ることが楽しい【獲得】
⇨寝不足で授業に集中できなくなる
・退屈な授業を寝ることでやり過ごせる【逃避】
・授業中に寝ることで寝不足を解消できる【獲得】
などの要素があるかもしれません。
問題行動解消のためには、問題行動の原因に目を向けることがとても大切になります。
2.問題行動に対して、親や先生はどのように対応したら良い?
問題行動に限らず、全ての行動は、行動の前に何があったかという「先行事象」と行動の後の「結果」により、増えたり減ったりします。
スーパーでお菓子を買ってもらえず泣き喚く子どもを例に考えてみましょう。
先行事象:食べたいお菓子が並んでるのを見る 行動 :お菓子を買って欲しいと泣き喚く 結果 :お菓子を買ってもらえる
行動の結果良いことが起こると、その行動は【強化】され、増えていきます。上述の例の場合、泣き喚いた結果「お菓子を買ってもらえる」という良いことが起きたので、この行動は【強化】され、増えていきます。
反対に泣き喚いた結果、頭を叩かれたり、強く怒られたりするといった「嫌な結果」になった場合、その行動は【弱化】され、減っていきます。
「それなら、良くないことをしたら怒鳴ったり殴ったりすれば、問題行動は減っていくのか!」と思ったかもしれませんが、【弱化】をすると
・子どもが嘘をつくようになる
・弱化をしてくる相手のことを嫌いになり、寄り付かなくなったり反抗したりする
・発達に悪影響がある
などの弊害があります。
そのため【弱化】は、極力使わない方が良いでしょう。
問題行動を改善するための有効な手段として【弱化】の代わりに【消去+強化】の方法があります。
先ほどの
先行事象:食べたいお菓子が並んでるのを見る 行動 :お菓子を買って欲しいと泣き喚く 結果 :お菓子を買ってもらえる
という流れの場合、
・泣き叫んでもお菓子は買わずに ・「お菓子を買って」と小さな声で言えた場合 ・一つだけお菓子を買ってあげる
という流れに置き換えることができるかもしれません。
このように、望ましくない行動に良い結果を与えないことで行動を【消去】させていくことができます。しかし、ただ【消去】させようとするだけでは、余計に問題行動がひどくなってしまうことがあります。(消去バーストと呼ばれる状態)
そのため問題行動を【消去】させようとした後は、許容できる行動に置き換えて、それができたら良い結果を与える、すなわち【強化】することで、行動を置き換えていくことができます。
また先行事象をアレンジすることも有効です。お菓子を買ってと泣き叫ぶのなら、そもそもお菓子売り場やスーパーには連れて行かないというのも一つの手です。
このように、行動の前の「先行事象」や行動のあとの「結果」をコントロールすることで、子どもの問題行動は置き換えていくことができます。
また、事前に約束をしておくことも有効です。
例えば、先ほどのスーパーで泣き喚く例の場合、スーパーに行く前に「欲しいお菓子があったら、小さな声で教えてね。できたら、一個だけお菓子を買ってあげる」と伝えておくことができます。
泣き喚いたり、感情が不安定だったりするときには、指示や話を聞くことが難しいかもしれません。
そのため事前に約束をしておくと、子どもは見通しをもって行動することができます。
まとめ:
問題行動は、先行事象と結果次第で増えたり減ったりします。この原理を理解し、有効活用することで、子どもの問題行動をコントロールしていくことができます。
しかし、このプロセスは時間がかかることや適切なアプローチが難しいことがあります。
1人での実践が難しい場合は、家庭と学校が連携したり、外部の専門家に相談したりしても良いでしょう。
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